2010年2月12日金曜日

旅らじ〜マルちゃんポッポ奮闘編

場末のラーメン屋に行くと、必ずと言っていい程存在するコレ。(個人的に、マルちゃんポッポと呼んでいる)

ボディに描かれた12正座の内、該当する自分の星座に矢印レバーを合わせ、さらに百円を投入し、左に動くレバーと固定された突起を挟むように摘むと、マルちゃんポッポの口からチョコボール大のプラスチック玉がコロンと出てくる。(この瞬間のレバーの反発感が堪らなく快感)

その玉は、丁度ガチャガチャの容器のミニチュアみたいな感じで2つに割れ、中にはペラッペラのおみくじが入っているぜっていう、なんともユル〜い場末インテリア。ご存知のパターン。原価十円以下じゃないコレ?っていうアレだ。

四回程おみくじを引いたけど、結果は中吉が二回、大吉が二回だったので、逆に悪意を感じた。僕の人生への当て付けかと思った。しかもおみくじ内容は、有って無いような切なさ。


でも愛しいんだ。ポッ


はぁうぉっっ!何っ?一体何なんでしょうか?なんなのさ?マルちゃんポッポの哀愁って……優しさって……心強さって!

心強さって!!


心強さって!!


もしかしたら、振り込め詐欺やら在宅ワーク詐欺が蔓延した世知辛い世の中で、悪人の搾取や寝取られに敏感な現代人に

「ちょっぴり、騙されてみよっかな♪」

と思わせる何かが存在するんだ!と…豚骨ラーメンを啜りながら、考えてみたけど、啜れば啜るほど、マルちゃんラビリンスポッポ(迷宮入り)

ミノタウロスのダシこれ?

畜生〜ちく……ち……

……ち……

ん?


……ちくしょー。

分からない。

謎が謎を呼ぶって、まさにこの事ですなぁ〜。

ただ単純に、お腹が減ってて、判断力が鈍ってるとかラーメンが来るまで暇だからとかは、断固として言いたくない。マルちゃんポッポ関係は……
ラーメン屋に行けば、百円をつい投入したくなる魅力と癒やし。心の薬箱。興味無い人にとってはコトリバコ。

傘が無い雨の日も、女の子に振られた夜も、仕事で失敗したいつかも、サンタの来ないクリスマスも、ニートの今日も、一人ぼっちで行ったラーメン屋のテーブルの片隅には、マルちゃんポッポがそばに居てくれたんですなぁ。まるで、互いの悲しみを分かち合うかのようにさ……マルちゃんポッポは泣いていたよ。油でベタベタだった。タバコがしみたのかな?

今日僕は、いつもの様におみくじを引いた後、マルちゃんポッポにそっとお絞りをかけたんだ。

「いつも、ありがとう。ポッポマルちゃん。愛してるよ」

って言って。

おっと、チャーシューがいつもより厚かったのは気のせい?


最後に「マルちゃんポッポあるある」を一つ。

……おみくじを持ち帰らずに、プラスチックの玉を持ち帰る時ってあるよね〜。

あるあるあるある。

次回は、こんなにもあった!「マルちゃんポッポないない」です。

今回の旅らじは、この辺でおしまい。

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