2009年12月11日金曜日

バーベキューコンロ群。
シーズンを過ぎた途端に、バーベックされたお肉達の墓標となるのだ。

無惨に投げ捨てられた焼き網達は、こびり付いた腐り肉焦げ蛋白を纏い、私を恨めしそうに睨んでいる。

君達を一生懸命磨いてもしょうがないと言うのが、人間達の答えだ。

格安だから使い捨てて、 次のバーベック時には、新たな生け贄が、木をこねくり回してつけられた炎によって、散々炙られる。

寧ろ、それを望んでいるかのように君達は、肉焦げ蛋白を離さない。

誰が使ったのかも分からないようなどこぞの馬の骨網が、季節外れの炙られを期待しているが、私は彼らを炙る程の火種を所持していないし、乾燥した落ち葉が沢山敷き詰められた冬の舞台で、真っ昼間に火を起こすとポリスが来てしまうから、救えない……

乾燥もなめるな。

君達の役目は、終わった。朽ち果てるまで、そこに在り続けるしかない。
そして私も同じ様に朽ち果てるまで、自分の役目を探し続けねばならないのだ。

ハローワークにて……

…残念な話だが、私は君達のハローワークじゃない。

ただ君達の思いに、同情はしている。

頑張れじゃなく。

ケッパれ。

在り続ける事の素敵を、共に全うしよう。

真冬のバーベック。

コンロの墓標で、妄想炙られ。レッツプレイエキサイティングバーベック。

墓標にはバカヤロウ。通り過ぎる救急車。

サイレンは
BBQ。BBQ。BBQ。
今日の旅は、これでおしまい。

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