シーズンを過ぎた途端に、バーベックされたお肉達の墓標となるのだ。
無惨に投げ捨てられた焼き網達は、こびり付いた腐り肉焦げ蛋白を纏い、私を恨めしそうに睨んでいる。
君達を一生懸命磨いてもしょうがないと言うのが、人間達の答えだ。
格安だから使い捨てて、 次のバーベック時には、新たな生け贄が、木をこねくり回してつけられた炎によって、散々炙られる。
寧ろ、それを望んでいるかのように君達は、肉焦げ蛋白を離さない。
誰が使ったのかも分からないようなどこぞの馬の骨網が、季節外れの炙られを期待しているが、私は彼らを炙る程の火種を所持していないし、乾燥した落ち葉が沢山敷き詰められた冬の舞台で、真っ昼間に火を起こすとポリスが来てしまうから、救えない……
乾燥もなめるな。
君達の役目は、終わった。朽ち果てるまで、そこに在り続けるしかない。
そして私も同じ様に朽ち果てるまで、自分の役目を探し続けねばならないのだ。
ハローワークにて……
…残念な話だが、私は君達のハローワークじゃない。
ただ君達の思いに、同情はしている。
頑張れじゃなく。
ケッパれ。
在り続ける事の素敵を、共に全うしよう。
真冬のバーベック。
コンロの墓標で、妄想炙られ。レッツプレイエキサイティングバーベック。
墓標にはバカヤロウ。通り過ぎる救急車。
サイレンは
BBQ。BBQ。BBQ。
今日の旅は、これでおしまい。
0 件のコメント:
コメントを投稿